TOAFAEC定例研究会・案内と記録(15) TOAFAEC新版
ー2025年1月・321回~12月・331回
◆第1回(1995年6月)以降~全記録→■ ◆2022年・291回までの記録→■
◆2023年12月・309回までの記録→■
◆2024年12月・320回までの記録→■
◆じんぶんヒストリー(2022年 7回~)別ページ→■
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2025年
★12月(TOAFAEC第331回)定例研究会 『TOAFAEC通信』第131号(2025.12.7)
―2025 東アジア生涯学習研究フォーラム(ユネスコ生涯学習都市・恩平にて
開催)報告会……石井山竜平(東北大学)December 5, 2025 10:43 AM
2025年度の「東アジア生涯学習研究フォーラム」は、11月27日・28日に、韓国
ソウル、恩平にて開催され、ホスト韓国の皆さんにご準備いただいた環境のもと、中
国、日本、台湾から研究者が集い、報告、討議がされました。
とにかく、ホストを担われた恩平の平生教育士の方々の、大変に深いホスピタリ
ティ、学びの場をつくり込むことに向けた情熱と熟練をまざまざと感じた二日間でし
た。フォーラムは、「政策の波、変化を呼び起こす」「現場の風、学びを伝える」
「実践の転換、未来を照らす」という、三つの躍動感あるテーマのもと、協議を行い
ました。私個人としては、中国、台湾からの報告も刺激的でしたが、やはりホストを
担われた韓国のシステムについて、さらに理解を深めることができた、忘れ難い日々
となりました。
12月の定例研究会では、実際にフォーラムに参加された皆様から報告や感想、新た
に得られた知見、これからに向けての課題などを語っていただきます。
当日は、オンラインを併用します。私も含め、報告者の少なからずもオンラインで
の参加となります。遠方の方を含め、多くのご参加をお待ちしています。
記
◆日時:2025年12月26日(金)18:30~20:50頃(オンライン併用)
内容:「2025 東アジア生涯学習研究フォーラム」報告
発表・話題提供:石井山竜平(東北大学)、内田純一(高知大学)、上野景三(西九
州大学)、上田孝典(筑波大学)、参加者の皆さん
場所:東京都杉並区高井戸地域区民センター・第4集会室
報告
……祁 暁航(北海道大学大学院)December 27, 2025 3:09 AM
参加者(五十音順、敬称略):李 正連、上田孝典、江頭晃子、小林文人、松田泰幸、
山口真理子 オンライン/石井山竜平、上田孝典、上野景三、内田純一、上岡
稀生子、祁 暁航、武田拡明、松尾有美
内 容:
今月の定例会は、韓国恩平区で開催された東アジア生涯学習研究フォーラムの内容を
日本側参加者が共有し、今後の展望について議論する場であった。フォーラム自体は「東
アジア生涯学習の新たな地平——境界を超えるつながりと広がり」をテーマに、日本、
韓国、中国、台湾の四つの国・地域から研究者が集い、政策動向、機関・施設、専門職
員という三つのセッションに分けて報告と討論が行われた。
フォーラムの内容について、石井山先生(第1セクション「政策の波、変化を呼び起
こす」)、内田先生(第2セクション「現場の風、学びを伝える」)、上田先生(これ
からのフォーラムをめぐっての協議)からそれぞれ報告があった。参加が遅れた上野先
生からの報告(第3セクション「実践の転換、未来を照らす」)は、石井山先生が代読
した。
まず、石井山先生の報告によれば、政策動向に関するセッションでは、韓国の姜先生
による平生教育利用券制度の報告が印象的であったという。この制度は2018年の導入
以来、7年間で予算規模が10倍以上に拡大し、受益者も数千人から10万人規模へと成
長した。とりわけ注目すべきは、この制度の根底にある問題意識である。姜先生によれ
ば、従来の平生教育施策は結果的に高学歴・高所得層に利用されがちであり、学びから
遠い立場にある人々へのアクセスを保障するための最も有効な手段として利用券制度
が構想されたとのことであった。
そして、この制度の推進において中心的な役割を果たしてきたのが平生教育振興院で
ある。姜先生自身も2021年から2023年にかけて国家平生教育振興院の委員長を務め、
利用券制度に関する法的整備や予算拡大、地方自治体の参加拡大に尽力されたとのこと
であった。また、機関・施設に関するセッションでは、韓国の金先生により、広域の平
生教育振興院が地域格差の是正、新たな学習モデルの開発、多様な主体とのネットワー
ク形成などにおいて大きな役割を果たしていることが報告された。振興院は学校教育と
は人事的にも制度的にも完全に独立しており、内部に平生教育士を蓄積できる専門的力
量を備えている点も、日本にはない特徴として注目された。
中国からは呉先生により、終身教育体系構築の新段階について報告がなされた。2025
年1月に発表された政策通知では、「ユビキタスでアクセス可能な生涯教育体系」とい
う表現のもと、学校教育と終身教育の一体的統合が目指されているという。上田先生の
解説によれば、中国では従来、学歴教育と非学歴教育という区分のもとで終身教育が位
置づけられてきたが、近年は単位銀行制の導入など、両者を統合する方向へと政策が転
換しつつあるとのことであった。
機関・施設に関するセッションでは、内田先生から日本の公民館制度についての報告
がなされた。公民館は行政的措置であると同時に地域の教育自治を生み出す社会的装置
であるという二重性を持ち、その相克のなかで発展してきた歴史がある。2000年以降
の制度改革のなかで新たな課題が生じているが、この日本独自の制度をどのように評価
し、国際的な文脈のなかに位置づけていくかが問われている。
今回の定例会の議論で最も示唆的だったのは、学校教育と社会教育・生涯学習との関
係をめぐる比較の視点である。上田先生の指摘によれば、中国の終身教育は学校型の教
育モデルが中心を占めており、講師と生徒という形式での学習が一つの体系として構築
されつつある。一方、韓国の平生教育振興院は学校教育とは人事的にも制度的にも完全
に独立した仕組みとなっており、終身教育の推進において大きな役割を果たしている。
日本はその中間に位置し、教育委員会の内部で学校教育と社会教育が一定程度連動して
いる。この三者の位置関係を把握することで、各国の社会教育・生涯学習制度の特質が
より明確に理解できるように思われた。
文人先生からは、今回のフォーラムに対する率直な問題提起がなされた。すなわち、
制度論に議論が偏り、内容論が不足しているのではないかという指摘である。高齢者教
育の問題は東アジア各国が共通して直面する重大な課題であり、生涯学習にとって本質
的なテーマであるにもかかわらず、十分に取り上げられていない。また、日本の公民館
制度についても、その理論的・実践的な蓄積を国際的な場で積極的に発信すべきではな
いかとの意見が示された。
今後の運営方針についても上田先生から重要な議論がなされた。まず、各国の負担を
均等化し、持続可能なフォーラムを目指すという基本方針が確認された。具体的には、
参加者の交通費・宿泊費・食費は各自負担とし、受入国は会場・機材・資料の準備を担
う形とする。必要経費については参加費を徴収することも検討されている。来年度の開
催地については、上田先生の働きかけにより、マレーシアの筑波大学キャンパスを会場
として利用できる見通しが立っている。時期は8月下旬、盆明け頃が候補として挙げら
れた。この提案に対して、韓国・中国・台湾の先生方からは予想以上に前向きな反応が
あったという。ただし、日本側としての正式な決定はまだなされておらず、今後さらに
検討を重ねていく必要がある。
また、韓国フォーラムを振り返る中で、今回の最大の特徴は、報告よりも交流・議論
の場が重視されていたという点である。これまでの積み重ねが生き、非常に噛み合った
議論ができた、とは上野先生の感想である。さらに、報告の場だけでなく、食事や移動
の時間における非公式な対話のなかでも多くの交流と提起があったという点は、この
フォーラムの意義を考えるうえで重要である。2010年に上海で第1回フォーラムが開
催されて以来の蓄積を経て、参加者間には一定の相互理解が形成されており、それを前
提とした踏み込んだ議論が可能になりつつある。国際関係が複雑化するなかで、このよ
うな学術的対話の場が維持されていることの価値を改めて認識した。
私にとって、今回は通訳として参加した三回目のフォーラムであった。資料の準備や
現場での通訳作業を通じて、各国・地域の運営チームが会議の円滑な開催のために細部
にわたって心を配っていることを改めて実感した。230ページにも及ぶ資料集の作成、
同時通訳ブースの設置、そして恩平区の平生教育士やボランティアの方々による行き届
いたホスピタリティ、こうした真摯な姿勢があってこそ、フォーラムが順調に開催され
るだけでなく、真に意味のある交流が生まれているのだと思う。
AI技術が日常的に活用されるようになるなかで、通訳というポジションは今後変化
していくかもしれない。しかし、一参加者として、毎年のフォーラムは私にとって非常
に楽しみな学びの機会である。異なる国・地域の研究者や関係者が共通の課題について
どのように考え、議論しているのかを間近で観察し、先生方の議論から研究上の示唆を
得ることができる。新たな運営の枠組みのもとで、このフォーラムが今後も継続し、よ
り多くの研究者や実践者にとっての対話の場となることを願っている。

江頭さん、文人先生 (山口撮影))

左から 松田さん、上田さん、李さん
……石川敬史(十文字学園女子大学) November 4, 2025 1:33 AM
『TOAFAEC通信』第128号(2025.11.5)より
・日 時:11月21日(第3金曜日) 18:30~20:40
・会 場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室(オンライン併用)
・テーマ:『市民の図書館』の「芯」と現代的課題
・報告者:石川敬史
・内容:
本年度,日本図書館協会は「市民と図書館の未来プロジェクト」を組織しました。
https://www.jla.or.jp/focal-project/
その目的は,次なる『市民の図書館』刊行に向けて,新たな公共図書館政策論と公共
図書館の未来展望を提起していくことです。
『市民の図書館』刊行までには,日野市立図書館の実践(1965年)をはじめ,『中
小都市における公共図書館の運営』の刊行(1963年)のほか,「図書館の自由に関す
る宣言」の採択(1954年)などがありました。もちろん,地域文庫の活動や,図書館
づくり住民運動の蓄積と成果も忘れてはなりません。
1970年の『市民の図書館』刊行から55年が経過した今,少子高齢化,公共施設再
編,デジタルアーカイブ・電子コンテンツの導入,生成AIの広がりなど,人口が増加
し,団地が急増した当時の社会環境と大きく異なっています。他方で,移動図書館車
の増加,アウトリーチサービスや読書バリアフリーへの着目,多文化サービスの展
開,居場所としての図書館やシェア型書店への注目など,「すべての住民へのサービ
ス」と,学びの環境と自由を保障する現在の図書館の取り組みの重要性が報じられて
います。
本報告では,社会が変化しても不変である『市民の図書館』の「芯」を改めて確認
するとともに,『市民の図書館』における現代的課題についても整理し,地域の中に
位置する今後の公共図書館のあり方をともに考えていきます。
*(参考)さいたま市図書館協議会提言
https://www.city.saitama.lg.jp/006/008/002/012/004/017/p120965_d/fil/001.pdf
*(参考)これからの和光市図書館のあり方について
https://www.city.wako.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/692/47.pdf
報告 
……金亨善(中央大学)November 25, 2025 6:21 PM
日付:2025年11月21日(金)18:30~20:50
場所:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
参加者:石川敬史(報告者)、李正連、王操、金亨善、栗山究、小林文人、
角田季美枝、堀尾正靭、森田はるみ、山口真理子、鷲尾真由美
(オンライン)上田孝典、内田純一、岡本正子(川崎市)、祁 暁航、齋藤真哉、
坪内 一(千代田区立図書館)、前﨑徳生(東近江市)(敬称略・五十音順)
(オンライン中国より)王 国輝、韓 民、朱 榴芳、張 珏、張 鼎甲、馬 麗華、楊 樹雨
(日本語漢音読み五十音順)
内容:
11月の定例研究会では、「『市民の図書館』の『芯』と現代的課題」をテーマに、
石川敬史先生(十文字学園女子大学)よりご発表をいただきました。石川先生は、
1995年に文人先生のゼミに参加され、埼玉の移動図書館に関する論文を執筆されて以
来、一貫して図書館研究に取り組んでこられました。日本の公立図書館の推移を見る
と、その数は右肩上がりで増えてきました。戦後の日本における図書館の重要かつ初
期の提言としては、「図書館の自由に関する宣言」(1954年)や「中小レポート」
(1963年)が挙げられます。「中小レポート」は、中小都市における公共図書館の運
営方針をまとめたものですが、当時は団体貸出が中心であったため、個人利用者への
サービスが十分に検討されていなかったという課題も指摘されました。当時の読書運
動の影響により、団体サービスが重視されていた背景もあります。
『市民の図書館』(1970年)は、新書版として刊行され、現場の図書館員が手軽に
読み、実務に活かせるよう配慮されたものでした。そこでは、図書館は単なる「建
物」ではないという理念が示されるとともに、学びの自由を保障するための基盤とし
て図書館を位置づけています。1960年代後半から1970年代にかけて、図書館と公民
館は同じ時期に、例えば三多摩地域では市民運動が活発でありましたが、公民館には
補助金が出ないなど、それぞれの状況は異なっており、図書館の役割についても、関
係者の間で認識に違いが存在していたことも今回改めて知ることができました。
とりわけ2000年代以降の図書館における課題としては、指定管理者制度との関連
が指摘されました。具体的には、本や資料購入費の減少、委託や派遣に依存する職員
体制の拡大、中高生の貸出数の激減などが挙げられます。自治体の専任職員数が右肩
下がりで減少する一方、指定管理者のもとで働く職員が急増している現状があり、職
員の待遇に関する問題も顕在化しています。
今回の研究会では、各地域における図書館活動の具体的な取り組みを知ることがで
き、個別事例を通して図書館の現状をより深く理解する有意義な時間となりました。
集団活動と個人の学びとのバランス、市民との距離感、サービス提供主体としての図
書館の課題、住民の客体化の問題など、図書館をめぐる議論は、社会教育の主体とし
て地域住民がいかに関わり参加できるのかという根本的な問いにつながっていると感
じました。韓国でも学校図書館に配置する司書教諭の不足問題が近年課題となってお
りますが、日本の学校図書館における司書の役割についてさらに調べてみたいと思い
ます。→研究会風景 オンライン参加者
最後に、今月の定例研究会では、文人先生のお誕生日をお祝いするため、中国から
多くの方々が研究会の冒頭にオンラインで参加し、バースデーソングを歌ってくださ
いました。遠方からも文人先生へ感謝とお祝いの気持ちを伝えることができ、とても
温かい会となりました。研究会終了後のイーストビレッジでは、久しぶりに多くの方
々が集まり、和やかで賑やかな雰囲気の中、乾杯を交わしました。いつ来てもおいし
いご飯とお酒を、素敵な方々と共に楽しめることに、改めて感謝の気持ちでいっぱい
です。→懇親会全員
研究会風景 左から、森田、王、金、山口、先生、石川、李、栗山(鷲尾さん撮影)
 20251121オンライン参加者.jpg)
オンライン参加者 今回は中国からの参加も(王さん撮影)

お馴染みのイーストビレッジで全員(イーストビレッジ夫人撮影)

文人先生と堀尾さん
★10月定例(第329回)研究会ご案内
……李 正連(東京大学、年報第30号編集長) October 6, 2025 7:20 PM
『TOAFAEC通信』第126号(2025.10.9)より
皆様
『東アジア社会教育研究』第30号が、皆様からご協力をいただき9月上旬に無事発行さ
れました。心から御礼申し上げます。早速日本社会教育学会研究大会(鹿児島大学)で販
売を開始し、多くの方々に購入していただきました。
本号は、創刊30周年を記念し、「東アジアの教育改革、社会教育・生涯学習30年を振
り返る」を特集テーマとしております。日本社会教育学会の宮崎隆志前会長をはじめ、維
持会員の皆様からお寄せいただいた温かい「TOAFAEC30周年お祝い・応援メッセージ」
も掲載させていただきました。心より感謝申し上げます。さらに、本号に掲載の「やんば
る対談」は、15回目をもちまして最終回となります。長きにわたりご愛読いただき、誠に
ありがとうございました。
10月定例研究会では、創刊30周年を迎えた年報30号の合評会を以下のように行いた
いと思います。合評会では、内田純一代表と山城千秋副代表に話題提供をしていただきま
す。是非ご参加いただき、忌憚のないご意見・ご感想をいただければ幸いです。
----------------------------------------
『東アジア社会教育研究』第30号合評会
・と き:日時:10月31日(金)18:30~20:50
・開催方法:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室(対面)及びオンラインの併用
・話題提供:内田純一(高知大学)「日本の教育改革を視野に30号をどう読んだか
-TOAFAECの視点を意識して-(仮)」
山城千秋(熊本大学)「やんばる対談の軌跡を踏まえて
-中頭郡の地域史研究の視座を探る-(仮)」
*オンライン参加を希望される方は、10月30日(木)までに山口事務局長にご連絡 ください。
→izk07252@nifty.c
報告
……李 正連(東京大学、年報編集長) November 3, 2025 12:26 AM
『TOAFAEC通信』第128号(2025.11.5)より
〇日時:2025年10月31日(金)18:30~21:00
〇場所:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
〇参加者:(敬称略、五十音順)李正連、江頭晃子、小林文人、山口真理子
(オンライン)内田純一、角田季美枝、山城千秋、楊樹雨、鷲尾眞由美
〇内容:
第329回定例研究会では、『東アジア社会教育研究』第30号の合評会が開催され
ました。30号という節目にあたり、過去30年の日本をはじめ、中国・韓国・台湾の
社会教育・生涯学習の軌跡を振り返る内田純一先生の報告と、15年にわたる「やんば
る対談」を継承し、中頭青年団史研究へと展開する山城千秋先生の報告の2本が話題
提供として行われました。
まず内田先生からは、小林先生による「創刊の辞」とご自身の「編集後記」に触れ
ながら、年報創刊の趣旨が紹介されました。「欧米中心ではなく東アジアの視点から
何が見えてくるのか」「無名の人にとっても自己表出の場となるように」との思いが
語られており、当初「3年、いや5年から7年続けば」と述べられていたものが、30
年の継続へと発展した経緯には、時の重みを感じさせられました。
報告では、1990年代以降の中国・韓国・台湾・日本の社会教育・生涯学習の展開を
比較検討し、特に日本の教育改革を「官から民へ」という潮流のもとで分析されまし
た。公民館制度改革や生涯学習政策、地域づくり施策などが民の「参加」や「公共」
を掲げながらも、実際には行政責任の後退や地域格差の拡大を伴ったことを指摘し、
「光と影」というタイトルで30年を読み解かれました。この「光と影」をめぐって
は、江頭さんから「果たして“光”はあったのか」との鋭い問いが投げかけられ、社会
教育行政の弱体化や「官の管理調整」の強化などをめぐって熱のこもった議論が展開
されました。
山城先生からは、15年間続けてこられた「やんばる対談」の意義を振り返りつつ、
その成果をもとに「中頭青年団史研究」へと展開する構想が報告されました。「やん
ばる対談」は、沖縄北部地域の住民や教育関係者との対話を通して、戦後の占領期か
ら今日に至る地域教育・文化運動の歴史を掘り起こしてきた実践です。その記録と語
りの継承を通じて、地域に生きる人々の経験知を可視化し、戦後沖縄社会における青
年団運動の再検証へとつなげることを目指されています。地域の記憶と実践を未来へ
と継承しようとするこの取り組みは、社会教育研究に新たな可能性を示すものであ
り、今後の中頭青年団史研究の展開が期待されます。
★9月定例(第328回)研究会ご案内
……内田純一(TOAEAEC代表、 高知大学)Sep 8, 2025 『TOAFAEC通信』第123号(2025.9.9)より)
まもなく年報30号が発刊されます。何号かの例外を除き、この年報の発行月日は9
月18日としてきました。TOAEAECには、いくつか大事にしている日付があります。
9・18もその一つです。ご存じの通り、その日は、1931年、満州事変の発端となった
関東軍の策略による南満洲鉄道爆破事件が起こった日であり、その辛さと悲しみを
歌った「松花江上」には、“私たちは、あの悲惨な日から、故郷を追われ、無尽の宝庫
を捨て去り、流浪、流浪。いつになったら、再びあのすばらしい故郷に戻り、両親と
一緒に楽しく暮らせるのだろうか“と、綴られています。こうした経緯もあり、9月の
定例研究会は、これまでも中国をテーマとしたものが多く取り上げられてきました。
今回は、上田孝典(筑波大学)さんから、オンライン越しではありますが、年報30
号に書かれた「中国の生涯学習 この1年」を手掛かりに、近年の中国社会における生
涯学習の動向について報告を頂きます。武漢市の終身教育促進条例の制定をはじめ、
コミュニティ・ワーカー職員集団の強化、杭州の学習都市建設宣言など、日本におけ
る社会教育・生涯学習の課題とも重なりつつ、それらが国家戦略としての教育強化の
中で、どのように位置づいているのか等について現状を伺いながら、TOAFAECとし
ても、東アジアの中で中国の生涯教育とどう関わっていくかについて合わせて考えら
れればと思います。
皆さま、奮ってのご参加、お待ちしております。
なお、オンライン参加を希望される方は、事前にご連絡ください。
◯にちじ:2025年9月26日(金)19:00〜21:00(第328回定例研究会)
◯なかみ:上田孝典さん「中国における近年の生涯学習の動向(仮)」
◯ばしょ:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
*オンライン参加ご希望の方は、前日・25日(木)夜までに山口(事務局長)に
ご連絡ください。別途Zoom情報をお送りいたします。→ IZK07252@nifty.com
終了後は、いつものイーストビレッジで懇親会の予定です。
報告
……内田純一(TOAEAEC代表、 高知大学)September 27, 2025 3:28 PM
日付:2025年9月26日(金)19:00~21:00
テーマ:中国の生涯学習~近年の動向から~
報告者:上田孝典(筑波大学)
会 場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
参加者:(敬称略、五十音順)江頭晃子、小林文人、角田季実枝、山口真理子
(オンライン)石川敬史、上田孝典、内田純一、祁暁航、齋藤真哉、瀬川理恵、
武田拡明、包聯群、鷲尾真由美
内 容
:東アジア各国地域(中国、韓国、台湾)の生涯教育・学習の展開にとって、TOAFAEC
が発足した1995年が大きな転換点であることが、今回の研究会においてもあらためて確
認されたように思います。その転換点を境に(その前後で)何がなくなり、何が登場した
のか。教育や学習の意味や価値にどのような変化が生じてきたのか。前回定例研究会(7
月)における梁炳賛さんの報告、平生教育(生涯教育)と人的資源開発(人材育成)とを
結びつけていく動きとも関連して、私たちは、そうした変化をどのように理解していけば
いいのか。多くのことを考えさせられた濃密な時間となりました。
上田さんの報告を私なりに要約すると次ようになります。中国では、1995年制定の『中
華人民共和国教育法』において、教育体系の再編成原理として「生涯教育」が登場する
(第11条:国家は社会主義市場経済の発展及び社会の全面的進歩の必要に対応し、教育改
革を推進し、各段階各種の教育の均衡のとれた発展を促進し、生涯教育体系を整備、確立
する)ものの、当初は実態を伴わずイメージしにくい段階であったが、この30年間におい
て着実に形を整え、内実を伴いながら都市空間を中心に学習社会のネットワークを張って
きた。生涯学習体系の構造としては「普通教育と職業教育」「学校教育と成人教育」「学
歴教育と非学歴教育」の3軸によって学習型社会の建設がめざされている。1軸は、初等教
育から高等教育に至る学校教育における普通教育と職業教育の並立、2軸は前者を背景と
した学び直しの場としての成人教育、3軸は、学歴型の学校教育に対して職業資格や証書
などと結びつく職業訓練や研修、そして資格等には結び付かない社区学校や高齢者大学で
の講座などである。社会のあらゆる領域(組織、企業、社区、都市)に、この3つの軸で
構成される教育機会が埋め込まれているのが、中国がめざす生涯教育体系に基づく「学習
型社会」構想であり、今年で21年目を迎える「全国生涯学習活動ウィーク」や「ユネスコ
学習都市グローバルネットワーク」への加盟なども積極的に行われている。中でも2010年
『国家中長期教育改革と発展計画要綱』で示された「単位銀行制度」(韓国「学習口座制
度」、台湾「学習パスポート」)の整備が急速に進んでいる。現時点で21省市73拠点(学
習成果認証センター)があり、単位の平準化・共通化を目指し制度の広域化(長江デルタ
単位銀行など)の動きも盛んである。学歴型、資格・証書型、非学歴型の3類型があり、
リカレントやリスキリングの推進、非学歴型へのインセンティブとしては、学習のポイン
トサービス(商品還元等)もある。そしてそれらの仕組みを担う「民間教育サービス」も
発展してきている。
質疑としては、大きく「学歴社会」との関連をめぐるもの、「文化」や「労働」との関
連をめぐるもの(「業余教育」や「労農教育」核とした従来の「成人教育」との関連)、
そして「法体系」に関するものがありました。前二者については、冒頭でも記したように
転換点(およそ1995年)の前と後の「教育」や「学習」の捉えの変化をどう理解するか。
職業や人材養成(学歴)との結びつきが一層強まる「学習」理解に対して、楽しむことや
生きがい、支え合いや相互扶助といった暮らしや地域と結びつく視点(そこに図書館や博
物館もある)をどう考えるかという問題提起でもありました。考えてみると日本における
生涯学習社会への注目(臨教審)も、そもそも「学歴社会の是正」(それゆえ「教育」に
代わって「学習」という言葉が重視された)として示されたものでもあったにもかかわら
ず、予定調和や因果論的な「学習」観からいまだ抜け出せず、自由で豊かな「教育」や
「学習」の創造に、少なくとも国家の政策は至っていない(地方や地域には独自な動きが
ある)、むしろ後退しています。その意味で日本において生涯学習社会の基盤たる社会教
育法制をどうしていくかは常に大きな課題ですが、中国において、現在、各省地で終身教
育促進条例の制定が進められつつある中、未だなされていない生涯教育・学習に関する法
制化がどのようになされるのか、なされないのか(1997年発行の『東アジア社会教育研
究』第2号に「中華人民共和国成人教育法への動き」に関する論稿あり)、関心を持ち続
けています。
★【リマインド】7月定例(第327回)研究会&年報30号第3回編集委員会
……李 正連 July 20, 2025 8:09 PM 『TOAFAEC通信』第120号(2025.7.23)より
連日猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
皆様のご協力で年報30号の原稿が順調に集まっております。すでに執筆者校正が始
まっており、社会教育学会研究大会(鹿児島大学)ではご披露できるかと思います。
原稿集約状況の確認、構成の調整及び確認等、年報30号の最終調整を行うため、以
下のように第3回編集委員会を開催させていただきます。
編集委員会後に予定されている定例研究会も再案内させていただきます。前回ご案
内しましたように、韓国の梁炳賛先生(公州大学)に、李在明政権が提案する「8つ
の教育公約」について解説していただくとともに、平生教育の観点から見た課題につ
いてお話しいただきます。
定例研究会は、18時30分から開始しますので、ご注意ください。
詳しくは、前回のご案内をご参照ください。
多くのご参加をお待ちしております。
記
日時:2025年7月25日(金)17:00〜18:25(第3回編集委員会)
18:30~20:50(第327回定例研究会)
内容・編集委員会:年報第30号の最終調整
今後のスケジュールの確認など
・定例研究会:梁炳賛(公州大学)「新政権の教育政策構想」
会場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
*オンライン参加ご希望の方は、前日・24日(木)夜までに山口(事務局長)に
ご連絡ください。別途Zoom情報をお送りいたします。→ IZK07252@nifty.com
終了後は、いつものイーストビレッジで懇親会の予定です。
……………………………………………………………………………………………………
韓国の新政権の教育政策構想
梁炳賛(公州大学)
21代大統領選挙が終わり、李在明(イ・ジェミョン)候補の当選により、4度目の
民主党政権が正式に発足した。今回の大統領選は、内乱勢力はもちろん国民の誰も予
期していなかった状況で、突如として実施された早期選挙だった。
「国家が責任を持つ教育」をスローガンに掲げ、次の8大教育公約が提案された。
1. 幼児・初等教育の国家保障制度
2. 基礎学力向上および学習能力強化
3. 生徒の情緒・身体・デジタル健康ケア支援
4. 小・中・高校における市民教育強化
5. 国家均衡発展のための「ソウル大学10校化」推進
6. 職業教育強化および平生教育の拡充
7. 国家教育委員会の正常化を通じた国民参加型教育政策
8. 教師の政治的基本権保障など教権保護制度の定着
深刻化する児童・生徒の健康ケア問題や、「ソウル大学10校化」による高等教育
再編、勤務時間外の教師の政治基本権保障宣言、学校における市民教育強化の明記
などが政策の中核といえる。
しかし、実際の教育政策に対する新政権の意志については現場から疑問視されてい
る。教育部長官を兼ねる社会副総理職を別の省庁に移管しようとする政府組織改編案
の構想や、学校教育中心の問題意識に依存する教育関連市民団体、そして学生数激減
により存続を心配する地方大学など、さまざまな関係者の利害状況の中で、平生教育
は再び政策的に軽視されている。そのうえ、平生教育ですら、雇用労働部の職業教育
政策や科学技術部のデジタル能力教育など、機能的な生涯職業能力教育が政策の中心
となっているのである。
平生教育に関する5団体(韓国平生教育総連合会、韓国平生教育士協会、平生学習
都市協議会、全国市道平生教育振興院協議会、韓国平生教育学会など)は、全国規模
の平生教育連帯を急遽結成し、政治圏への政策アドボカシーを試みた。しかし力及ば
ず、組織の結束力も不十分で、突貫準備のため政治的影響力も乏しかった。連帯の形
は整ったものの持続可能な構造を構築するには至らず、まるでシシフォスの岩のよう
に、最初から再び苦しい闘い(認識・体系・予算など)をしなければならない状況と
なっている。
★7月定例(第327回)研究会&年報30号第3回編集委員会ご案内
『TOAFAEC通信』第119号(2025.7.6)
……李 正連(年報第30号編集長 東京大学)July 3, 2025 11:54 PM
年報30号へ原稿を寄せていただきありがとうございました。多くの方々にご協力
いただき今号も充実した年報になりそうです。7月25日(金)17時から第3回編集
委員会を対面(高井戸地域区民センター)とオンラインにて同時開催させていただき
ます。
編集委員会終了後は、続けて第327回定例研究会も行われます。今回は、韓国の梁
炳賛先生(公州大学)に「新政権の教育政策構想」(仮)についてお話いただく予定で
す。ご存知のように、韓国は昨年12月3日の非常戒厳が出されてから今年の6月3
日に新政権が誕生するまで非常に不安定な状況でしたが、李在明政権による迅速な業
務処理と改革で少しずつ安定を取り戻しています。梁先生には、特に李政権の教育政
策案について紹介及び解説をお願いしております。定例研究会も対面とオンラインで
行われますので、オンライン参加を希望される方は、事前にご連絡ください。
多くの方のご参加をお待ちしております。
◯日時:2025年7月25日(金)17:00〜19:00(第3回編集委員会)
19:00〜21:00(第327回定例研究会)
◯内容
・編集委員会:原稿提出状況の確認と構成の最終調整、
今後のスケジュールの確認など
・定例研究会:梁炳賛(公州大学)「新政権の教育政策構想」(仮)
◯会場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
*オンライン参加ご希望の方は、前日・24日(木)夜までに山口(事務局長)に
ご連絡ください。別途Zoom情報をお送りいたします。→ IZK07252@nifty.com
終了後は、いつものイーストビレッジで懇親会の予定です。
報告 『TOAFAEC通信』第121号【2025年7月31日】より
……金亨善(中央大学) July 29, 2025 2:28 PM
日付:2025年7月25日(金)18:30~20:50
場所:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
参加者:(敬称略、五十音順)梁炳賛(報告者)、李正連、江頭晃子、呉世蓮、王操
金亨善、金スンボム、金載允、小林文人、山口真理子
(オンライン)内田純一、祁暁航、瀬川理恵、松本優希、山口香苗、山城千秋、
山本健慈、渡辺達雄 以上18人
内容:
7月の定例研究会のテーマは「韓国の新政権の教育政策構想」に関して公州大学
(韓国)の梁炳賛先生からのご発表がありました。韓国では、昨年12月戒厳令以降、
約半年間の社会的・政治的混乱を経て、6月3日の選挙を通して新しい大統領が選出
されました。尹錫悦元大統領を罷免する判決が出てから、大統領選挙まで約2ヶ月し
か時間がなく、短い期間の間に各政党は公約を作り、国民に説明しなければならな
かったのです。その中で梁炳賛先生は李在明(イ・ジェミョン)候補の教育公約づ
くりに関わっておりましたので、教育に関する政策公約がどのようなものであり、
特に社会教育・生涯学習の観点からはどのような議論が出ているのかを、まとめて
いただきました。
新政権は、「国家が責任を持つ教育」をスローガンに掲げ、次の8大教育公約を提
案しております。1.幼児・初等教育の国家保障制度、2.基礎学力向上および学習能力
強化、3.生徒の情緒・身体・デジタル健康ケア支援、4.小・中・高校における市民教
育強化、5.国家均衡発展のための「ソウル大学10校化」推進、6.職業教育強化およ
び平生教育の拡充、7.国家教育委員会の正常化を通じた国民参加型教育政策、8.教師
の政治的基本権保障など教権保護制度の定着。その中で特に印象に残ったのは2つ
で、1つ目は現在の「人的資源開発基本法」と「平生教育法」を再編し、「平生学習
基本法」の制定を提案していることです。死文化されている生涯学習関連法律を再
検討し、すべての市民が縦割り行政の限界を超えて平生学習に参加できるよう、学
習権を保障する基盤としての法律案が模索中であります。その提案のために、平生
教育に関連する団体が全国平生学習連帯を組織化することで、集団的力を発揮しよう
とするところに特徴がみられます。さらに、2つ目は、「ソウル大学10校」づくり
です。地方教育の拠点となる国立大学の復興のため、地方に住んでいる住民がその地
域で質の高い高等教育と地域産業にマッチした職業教育を充実させることが政策の核
心です。
一方、上記のような8大教育公約が、実際にどこまで実現できるかという問題は、
学校教育中心の課題解決方式を生涯学習の観点に転換する努力がともに求められま
す。さらに、少子高齢化の速度が非常に早い韓国社会の現実から、教育全般の課題も
めまぐるしく転換しており、韓国の平生学習における市民の理解増進が同時に推進さ
れるべき課題も含んでおります。出来て間もない新政権が、これからの韓国社会をど
う見つめ、市民が学ぶ力を励ますための基盤をどう作っていくのか、注目し続ける必
要があると思います。
終了後はいつものイーストビレッジで乾杯。今月の定例研究会には、韓国から若者
2名(金スンボムさん、金載允さん)が対面で新しく参加しました。さらに、しばら
く中国に行って学業に励んでいた王操さんも久しぶりに参加しました。今年の夏は特
に蒸し暑く、外に出るのが辛いときもありますが、こうして対面でビール一杯をご一
緒できる環境にあることに、いつも癒やされております。
★6月定例(第326回)研究会ご案内 『TOAFAEC通信』第117号(2025.6.15)
じんぶんヒストリー10 「沖縄からの提起は続く」
……江頭晃子(アンティ多摩)June 14, 2025 4:23 PM
10回目となりますじんぶんヒストリーは沖縄です。
これまで沖縄のことは第5回「沖縄研究のあゆみ」(2021.3.26)と、第7回「三多
摩テーゼと沖縄の集落公民館」(2022.4.29)がありました。
文人先生の最初の沖縄研究は、『日本近代教育百年史8』執筆(1974)で「沖縄」
欠落の自己批判から始まります。「戦後沖縄教育研究会」(1976)が発足し、呼応す
るように那覇でも「おきなわ社会教育研究会」ができます。『沖縄社会教育史料』(
1977-1987)を7冊刊行、1988年『民衆と社会教育』(平良研一共編著)で歴史研究
は一区切りとなります。
それから約10年後の1998年に沖縄研究の第二サイクル・現代研究が始まります。
八重山-石垣、与那国、竹富島へのフィールドワークは、「やまと」とは違った地域
論が見えてくる…。2002年には社会教育研究全国集会(2002年)が名護で開催さ
れ、自治公民館への新たな評価も始まります。『おきなわの社会教育』(島袋正敏共編
著)刊行。
第二サイクルの続きか、新たな第三サイクルとも言えるようにも思いますが、2010
年から「やんばる対談」(年報に毎号記録)が始まります。社会学的に現地に足を運ん
で毎回視点を変え、人と会い語りを引き出しながら記録していく作業が15年間続きま
した。やんばる・やんばる研究に新たな人や視点を巻き込んでもいき、2023年には東
アジア社会教育フォーラムin名護が開催されます。
今回のじんぶんヒストリーでは第2サイクル以降の沖縄の現代研究でぶんじん先生
は何を見つめてきたのか、そして、次は何を見据えているのか。
ゆっくり伺いながら、沖縄の視点を議論し、共有します。
どうぞどなたも、お気軽にご参加ください。
記
お 話:小林文人先生(TOFAEC顧問)
日 時:6月27日(金) 18:30~20:50
会 場:杉並区高井戸地域区民センター第4集会室(対面)とオンライン
(最寄り駅 井の頭線高井戸駅)
*オンライン参加希望者は、前日・26日(木)までに山口へご連絡ください。
*終了後、イーストビレッジで交流会
*連絡先:山口 IZK07252@nifty.com 090-1548-9595
記録
:山口真理子(TOAFAEC事務局) 『TOAFAEC通信』第119号(2025.7.6)より
参加者:(敬称略、五十音順)李正連、江頭晃子、小林文人、瀬川理恵、横山文夫、
山口真理子 オンライン)内田純一、祁暁航、齋藤真哉、包聯群、森田はるみ、
鷲尾眞由美 以上12人 小田切督剛(交流会参加)
内 容:先生のこれまでの沖縄研究を、ご案内で概観しているように、4つの時代
区分により語っていただきました。
経過A 1976~1988 学芸大学社会教育研究室ー沖縄社会教育研究会
・先生のホームページ左側には1977年の写真があります。懐かしいお顔が見ら
れます。→http://www.bunjin-k.net/
・ここでは、研究全般に通じる先生の方針「研究の集団化」「資料の社会的共有」
「公刊・出版の重要性」等が述べられました。この方針に沿って、発行された
沖縄関係の刊行物も各時代で紹介されました。
・『民衆と社会教育』1988年 エイデル研究所
経過B 1995~2002 沖縄各地の社会教育実践・運動への関心
・地域交流と離島調査の試み(八重山、与那国を含む)
・社会教育研究全国集会(第42回 2002年8月)名護で開催
・『おきなわの社会教育ー自治・文化・地域おこし』2002年 エイデル研究所
経過C 2002~2008 科研費(総合研究)
・「沖縄社会教育の地域史研究」(和光大学 2000~2003)を得て、先島調査(与
那国島、竹富島)に取り組む
・この報告は和光大学から出され、TOAFAEC年報にも掲載されました。
経過D 2010~2025 「やんばる対談」(コロナ禍を除く毎年)
・名護市を中心に、やんばると言われる沖縄北部地域での様々なテーマを、島袋
正敏さんと相談しながら“ゆんたく”と言われる自由な語らいの中から記録して
いきました。そのテーマは、民話、祭り芸能、環境等々、社会教育という分野
にとらわれるものではありませんでした。
“ゆんたく”による記録を、研究の手法として確立したと言えるのでしょうか。
・沖縄研究では、実に多くの魅力的な方々に出会われましたが、名護での正敏さん
との出会いは遅い方だったそうです。
・『やんばるの地域活動と社会教育』(2018年)
・名護から離れても、集落の共同、自治公民館、「地域の青年」等の課題をどう位置
付けるか
これら約50年の間には、2003年に「日本公民館学会」をスタートさせ、初代学会
長になるということもありました。沖縄で「字公民館」の存在に注目することにな
り、松本市の「町内公民館」あるいは「自治公民館」の活動にも携わっておられてい
たことからでしょうか。
沖縄では、地域の祭りと結びついた芸能の力が大きいことも話されました。比嘉久
さんによれば1年間は11か月、残りの1ヶ月は祭りだそうです。すくみ(仕込み)
から始まり、正日(ソーニチ、祭り当日)と続き、終了後も年齢に合わせた役割があ
る。祭りは高齢者が元気になって、伝統が引き継がれていく。「社会」というのは元々
地域の中にあるものだ、と、祭りの一連の実行を通して、そのことを語られました。
先述の『おきなわの社会教育ー自治・文化・地域おこし』ですが、この副題の「自
治・文化・地域おこし」は、正敏さんが主張されてつけられたものだそうです。
やんばる対談のテーマになった様々な活動は、濃淡はあるにしても沖縄全体で行わ
れている活動であり、それに先生は実際に接してこられました。東京に代表される大
都市では忘れられたものが沖縄には残っている、大都市に問いかけているものは大き
いと。「東京・沖縄・東アジア社会教育研究会」というTOAFAECの正式名称に立ち
返ったようなこの日のお話しでした。
追記:経過CとDの間の時期(2005~2013)には沖縄青年団運動を担ってきた人達への
インタビュー活動がありました。当日は時間の関係で説明が省略されたものです。
文人先生のレジメも修正いたしましたので、そちらもご覧ください。(7月23日)

沖縄研究経過・やんばる対談15年―(小林ぶんじん報告レジメ)
経過A 1976~1988学芸大学社会教育研究室―沖縄社会教育研究会―HP写真
・研究の集団化(ひろげる)、資料の個人所有を許さない、資料の社会的共有を、
諸資料の公刊、社会教育資料の公的復権、公刊・出版の重要性
・1988年『民衆と社会教育』(エイデル)出版、書評(上沼八郎氏)
経過B 1995~2002 沖縄各地の社会教育実践・運動への関心。
・地域交流と離島調査の試み(八重山、与那国を含む)。
・社会教育研究全国集会(第42回、2002年)を沖縄で開催する発議。
・「やんばる」開催案確定後、『おきなわの社会教育―自治・文化・地域おこし」』編集に取り組 む。(名護市中央公民館を拠点とする作業)。
・20002年7月刊行。好評で迎えられ、ただしいま絶版。
経過C 2002~2008 科研費(総合研究)
・「沖縄社会教育の地域史研究」(和光大学、2000~3)を得て、先島調査(与那国島、 竹富島フ イールドワーク)に取り組む。
1 与那国の歴史と社会教育―研究覚書(その1)―(年報第3号 1998年)
与那国の集落組織と公民館制度の定着過程 ―与那国調査覚書(その2)など
(年報第7号 2002年)
2 竹富島憲章と竹富公民館(対談)(年報第12号 2007年)
竹富島憲章「売らない、汚さない」等=観光立地の基礎条件
この源流には木曽妻籠宿の妻籠公民館と町並み保存運動がある
3 論文「竹富島の集落組織と字公民館」(2008年)九州大学大学院環境学研究院
経過D 2005~2013 沖縄青年団運動をになってきた人たちへのインタビュー
・「戦後沖縄青年団運動の証言-祖国復帰とアイデンティティ」2018年出版
経過E 2010~2025―「やんばる対談」(毎年・名護開催)
・基地問題に取り組む市長を支援する立場から、毎年「ゆんたく」論議を記録。
・取り上げたテーマは、いろいろ。
在来種保存、アユを取り戻す、ものづくりの取り組み、屋部「八月踊り」、「民話」運動、
「字誌」づくり、地域博物館の役割、文庫活動と図書館運動、地域の自治・共同、祭り芸能、
地域とアイデンテイ、青年集団の役割、など多彩。
・ たしかに地域は生き動いている。これからの課題、名護を離れて地域の課題をどう考えるか。
「ぶり手で地域を元気に!」
・ さらに名護から離れて・・・集落の共同、自治公民館、「地域の青年」等の課題をどう位置付け
ていくか、大都市の「地域さがし」をも視野に入れて。
★5月定例(第325回)研究会ご案内 『TOAFAEC通信』第114号(2025.5.18)
5月定例・第325回研究会ご案内
「TOAFAEC・この10年とこれから」
……江頭晃子(アンティ多摩) May 17, 2025 9:48 AM
TOAFAECは1995年に発足、丸30年になります。
初代代表は小林文人さん、二代目代表は末本誠さん、三代目は上野景三さんが務め
てこられました。
上野代表になってから10年が経過しました。変化の大きい10年でもあり、東アジ
ア諸地域と一番近く、歴史的にも影響を受けてきた九州からTOAFAECの意味や役割
をどう見据えてこられたのか、TOAFAEC総会開催に合わせてお話を伺います。
以下、上野さんからです。
---------------------------------------
代表を務めて10年がたちました。この10年、思い起こしてみると、何をやってき
たのだろうと忸怩たる思いにかられます。代表の役割りを果たせていないと思う一方
で、研究は東京研究のみならず大都市研究はどこまで進めることができたのだろう
か。沖縄研究は、新しい展開をみせたのだろうか。東アジア研究は、広がりと深まり
をみせたのだろうか。文化についてどれだけ扱ってきたのだろうか、などなど。さら
に組織運営についての議論は、共通認識となってきたのだろうかと、考えが巡りま
す。
TOAFAECは、年報をだすことに力を注いできました。この10年の歩みを振り返り
ながら、これからの未来について一緒に考えてみたいと思います。
記
テーマ:TOAFAEC・この10年とこれから
お 話:上野景三さん(西九州大学・TOFAEC代表)
日 時:5月30日(金) 19:30~20:50
会 場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室(対面)とオンライン
(最寄り駅 井の頭線高井戸駅)
*オンライン参加希望者は、前日・29日(木)までに山口へご連絡ください。
*この日は2025年度総会もあります。
*終了後、イーストビレッジで交流会
*連絡先:山口 IZK07252@nifty.com 090-1548-9595
★「TOAFAEC・この10年とこれから」(5月定例・第325回研究会)ご報告
……上岡稀生子(東京大学博士課程) June 5, 2025 10:20 PM 『TOAFAEC通信』第116号(2025.6.6)より)
日 時:2025年5月30日(金) 19:50~21:00(オンライン併用)
会 場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室
21:00~イーストビレッジにて交流会
参加者:(五十音順、敬称略)李正連、江頭晃子、遠藤輝喜、上岡稀生子、小林文人、
角田季美枝、山口真理子/オンライン:上野景三、内田純一、石川敬史、
岩本陽児、祁暁航、齋藤真哉、武田拡明、包聯群、鷲尾眞由美 以上16人
内 容:
今回の研究会では、今年度の総会を迎え、この10年間代表を務めてこられた上野
先生から、先生ご自身の研究生活や活動とも重ね合わせながら、 TOAFAECの10年
間とこれからについてお話しいただきました。
10年間のまとめとして、TOAFAECの研究の枠組みがもつ意義とは、沖縄、東京、
東アジアが個別の存在としてあるのではなく、互いを併せ鏡として、相対的・総体的
分析がなされてきたことであると再確認されました。そして、学位の早期取得志向や
研究業績主義の中で、査読付きの学会誌への傾倒や息の長い仕事のしづらさがある研
究世界となっている一方で、学会とは異なる組織論を持つTOAFAECの研究会、研究
年報では、「この1年」の記述などを通して、各国の先生方の記述の積み重ねがなされ
てきたこと、「じんぶんヒストリー」のような、持続的なテーマでの取り組みがなされ
てきたことに意義があると語られました。また、座談会や研究会での報告・議論に
よって、個人的な記憶(問題意識)が集合的記憶になり、向き合うべきこと、大切な
ことがきたことが語られました。
さらに、研究方法に関わる部分としては、地域調査の性格として、さまざまな課題
も含んできた研究資料の扱い方・共有化の方法への向き合い方が提起されました。東
アジア職員問題に対し、会員の協力のもとで、各国の状況をマトリクス化した、研究
視角の土台となる資料の作成が行われたことに触れられ、年報の、総合的・基礎的な
資料提供という意味合いの再検討や、TOAFAECにおいて基盤となってきた、小林先
生の研究の枠組みを改めて深め、継承・発展の可能性を探ることなどがこれからに向
けて挙げられました。
後半は、社会教育研究そのもののあり方にも関わる議論となりました。社会教育の
枠組みをどう捉え、守っていくのかが問われる現状において、研究の対象・時期の捉
え方を拡大していくということが提起されました。これは、戦後社会教育法制を出発
点として語られがちな日本の社会教育に対して、近代以前からの流れに着目するとい
うことであり、1993年に小林先生が書かれた、その地域に流れる歴史に新たな光を当
てることを提唱した「社会教育の古層」というテーマ(“社会教育をめぐる全国的状況
と九州”『九州の社会教育実践』創刊号、1993年8月発行)、そして、上野先生が
2022年の社全協研究集会基調提案において述べられた、地表面から見えない水脈が時
間の経過とともに地上に湧水のように現れる「伏流水」という捉え方と関わって、全
国の社会教育関係者の営みは地上に現れた部分であり、その下にはいまだ見えていな
いそこに至る流れがあるという視点で捉え直すということです。その具体例として、
上野先生が公民館学会長として関わられた、2018年の佐賀フォーラムから始まる、公
民館職員をはじめとした社会教育関係者のネットワーク化が行われた北九州の動きに
ついてお話があり、財団問題を抱える場として認識が固定化されてきた一方で、そこ
には特有の労働者文化、戦前の社会教育者たちの動きを基盤とした営みがあり、財団
職員の主事講習への必ずの参加等も通して、ネットワークにつながる職員集団が形成
されてきたことが述べられました。
最後にTOAFAECのこれからを考える手掛かりとして、30年の歩みをどうまとめ
るか、専門人材としての〇〇士など、一つのテーマに対する各国の位置付けの違いを
踏まえた、基礎的な学問資料としてのマトリクスの作成、現在の定例会や編集会議を
オンラインの活用によって、より国際的なものとしていくこと等の提案がありまし
た。
この話題提供を受け、小林先生は、現状として「問題に出会いつつも、まとめが弱
い」と指摘され、1980年代の混乱やその安定化の動きを経て、1995年から2000年
(代)が、東アジアにとって多くの教育改革が起こった飛躍の期間であることに触れ
られました。この時代に出会っている我々は、「会員それぞれにとって、この30年が
どうだったのか」を国をこえて出し合いながら、「東アジアにとってこの30年がどう
だったのか」に向き合い、本当に大事なことを見つけ、そこから何が見えるのかとい
うことを深く議論しなければならない時に来ているとお話しされました。
研究会終了後は、いつものようにイーストビレッジにて懇親会を行いました。引き
続きTOAFAECのこれからに向けた話もさらに深めつつ、新会員の角田さんも参加さ
れ、楽しい会となりました。私自身は、TOAFAECへの関わりも1年ほどであり、30
年の歴史を受け止めるのに精一杯、という心地もありますが、若輩ながら社会教育研
究に携わるものとして、つながれてきたこの豊かな場から大切なことをたくさん受け
取っていければ、と思います。
★4月定例(第324回)研究会ご案内 『TOAFAEC通信』第110号(2025.4.5)
町田市の社会教育のいま
……江頭晃子(アンティ多摩) April 5, 2025
4月に入り、新年度を迎えました。遠方から見える里山の新緑や桜に、まさに「山
笑う」で、こちらも笑顔になります。新しい環境で新たなステップが始まる方もい
らっしゃるかと思います。
さて今回の定例会は、町田のお話を伺います。町田町(当時)公民館は1950年に
設立(原町田公会堂を活用)。勤労青年の青年学級、家庭教育学級、婦人学級など住
民にとって学ぶ場が追及されてきました。障がい者青年学級が福祉ではなく、発達を
保障する場として始まったのが1974年、1988年には学級生が主人公になる「若葉と
そよ風のハーモニー」が催され、2004年には青年学級を卒業したメンバーによる
「とびたつ会」が発足、現在に続いています。
一方この間、公民館の商業ビル内への移転、生涯学習センター設立(まちだ中央公
民館)、2012年に公民館と「市民大学HATS」が統合され学習機会が減少。2022年、
行政経営改革プランに基づく「町田市生涯学習センターのあり方見直し方針」が策
定、学習機会が減少させられてきています。一方で1990年から活動を継続してきた
「町田に公民館を増やす会」をはじめ市民による「学ぶ権利」を求める運動も続いて
います。
町田市職員として、公民館や福祉関連、市民センターなどに異動しながらも、職を
超えて「とびたつ会」や「まなびテラス」に関わってきた松田泰幸さんに、現在の町
田の社会教育の状況を伺います。
どうぞどなたもお気軽にご参加ください。
記
テーマ:町田市社会教育のいま
お話:松田泰幸さん(とびたつ会・町田市職員)
日 時:4月25日(金)19:00~21:00
会 場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室(対面)とオンライン
(最寄り駅 井の頭線高井戸駅)
*オンライン参加希望者は、前日・24日(木)までに山口へご連絡ください。
*終了後、イーストビレッジ交流会
*連絡先:山口 IZK07252@nifty.com 090-1548-9595
※)この日の18:15~18:55は、同じ会場で、年報第30号第2回編集委員会です。
記録 『TOAFAEC通信』第113号(2025.535)
記録:金 亨善(中央大学) April 28, 2025 10:13 PM
日付:2025年4月25日(金)19:00~20:50(オンライン併用)
参加者(敬称略): 松田泰幸(報告者)、小林文人、江頭晃子、李正連、小田切督剛、
山口真理子、金亨善、 角田季美枝 (対面);石川敬史、 内田純一、
森田はるみ、大橋宏子、瀬川理恵、呉世蓮、祁暁航
内容:今回の定例研究会では、松田泰幸さんをお招きし、「町田市の社会教育の今」
をテーマに、松田さんが取り組んできた様々な社会教育の実践を振り返る時間となり
ました。松田さんは1989年に町田市役所に入り、職場の課長が元公民館館長だった
ご縁で公民館の仕事を担当することになりました。その後1990年秋から2001年ま
で公民館のお仕事を勤めた後、介護保険関連の業務を経て2012年に再び公民館に戻
ることになりました。
町田市の社会教育の変遷は、公民館の生涯学習センター化や市民大学HATSの衰退
など、市民向けの講座の減少とともに課題も見えてきました。特に町田の歴史や文
化、福祉などのテーマを取り上げて来た市民大学の取り組みが、この約10年の間に
縮小され、講座の回数も約半分程度に留まっていることや、市民に人気のあった「ま
ちだ市民国際学」のような学びの機会も今はないことなど、町田の現状は行政の一任
で多くの変化が迫られていることも知りました。国家の補助金が付かない事業は減ら
す方向に向かっている自治体の社会教育体制は、市民の日常的な学びの機会減少につ
ながる課題を生み出していることを、松田さんの具体的なご経験談を聞きながら実感
しました。
その中でも、障がい者青年学級の歴史と、今でも続いている「とびたつ会」の取り
組みは、町田市の地道な社会教育の実践の蓄積が見えるものでした。現在日本の社会
教育法には障がい者の権利保障に関する規定は用意されていないが、自治体レベルで
は町田のような動きが今も活発に取り組まれていることから、当事者の社会参加と居
場所を求める意欲を支える基盤づくりが課題としてあげられました。「とびたつ会」
は、コロナ禍の中でも活動を続けて、その歴史の中で生まれてきた成果は、研究会当
日に配布された資料・歌集に縮約されていると思います。その歌詞に込められた参加
者たちの思いは、とても重い意味を持っているように感じました。
私も東京に6年以上住みながらも、あまり自分の回りのことは見てこなかったの
で、自分の住んでいる東京の動きをもっと愛着をもって見ていこうと思う時間にな
りました。
終了後は、いつものイーストビレッジで乾杯。久しぶりに参加される方もいました
ので、いつもよりワイワイとした明るい雰囲気になりました。文人先生も松田さんと
のご歓談で一層の笑顔になられていた気がします。(金亨善)
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松田泰幸さんより御礼 April 26, 2025 9:19 AM
小林文人様 みなさま
昨日は、つたない話を聞いていただきまして、ありがとうございました。
2次会では、恒例の歌の時間があるものだとおもっていましたが、話に花が咲いて
時間がなくなってしまったようで残念でした。
そこで、歌集のコンサートの様子を添付します。1時間半もあるので飽きるとおも
いますが、ご興味あれば、かいつまんでご覧ください。
https://youtu.be/K-Y8X95Trwg
内田さんにおほめいただいたようなことがどれほどなのか、やってる側はよくわか
りませんが、引き続きぼちぼちと活動したいとおもいます。今後ともお付き合いのほ
どよろしくお願いいたします。益々のご発展を祈念いたします。 まつだ

文人先生のお顔がちょっと小さくて申し訳ありませんが。
★3月定例(第323回)研究会ご案内 『TOAFAEC通信』第108号(2025.3.7
……山口真理子(事務局)
今回は3月27日(木)、定例の最終金曜日ではありませんので、ご注意ください。
3月の定例研究会(第323回)では、鹿児島大学の農中至さんに、奄美について語っ
ていただきます。
奄美は約400年前からの歴史によって今は鹿児島県になっていますが、地理的には
南西諸島に位置し、文化的にも沖縄と共通性を持っていることはご承知かと思います。
TOAFAECでは、前身である東京学芸大学の「沖縄社会教育研究会」時代に、奄美
にも調査に入り、『沖縄社会教育史料』第4集「戦後奄美の社会教育」(1982年)や
『民衆と社会教育』(1988年)特論Ⅱ「占領下奄美における社会教育の展開過程」
(古賀皓生、上野景三)にその結果を結実させています。
とまあ、ちょっと硬い前置きになってしまいました。現在のTOAFAECとなってから
は研究会で奄美を取り上げたことは少なくとも最近はなかったし、農中さんが発表者と
して登場されるのも初めてではないかと思います。
農中さんは、九州大学院生時代は地域福祉活動を研究テーマにされていたようですが、
鹿児島大学に奉職されてから、奄美にも目を向けられるようになりました。山城千秋さ
んとの共同執筆でアメリカ軍占領領下奄美・沖縄の青年団の祖国復帰運動をテーマに、
TOAFAECの年報にも研究報告を複数書いてくださっています。
研究者としての奄美はもちろんのことですが、生活者として鹿児島の中の奄美にも興
味を持たれたことがあるかもしれません。農中さんのお話し、いろいろ楽しみです。
記
日 時:3月27日(木) 18:30~20頃:50(オンライン併用)
※)いつもの最終金曜日ではありませんので、ご注意ください!
内 容:奄美を語る
お話し:農中至(鹿児島大学)
会 場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室
(〒168-0072杉並区高井戸東3-7-5)京王井の頭線「高井戸」駅下車、徒歩3分)
※)オンライン希望の場合は前日・26日(水)までに山口へご連絡ください。
修了後、イーストビレッジで懇親会 https://www.hotpepper.jp/strJ000962873/
連絡先:山口 IZK07252@nifty.com 090-1548-9595
記録 『TOAFAEC通信』第110号(2025.4.5)
記録者:金亨善(東京大学・院、4月より中央大学・助教)
日時:2025年3月27日(木)18:30~20:50
会場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室(オンライン併用)
参加者:農中至(報告者)、呉遵民、黄欣(上海・華東師範大学)、石川敬史、江頭晃子、
金亨善、小林文人、山口真理子、鷲尾眞由美(那覇より) ー敬称略
内容: 3月の定例研究会のテーマは「奄美を語る」。農中至(のうなかいたる、鹿児島大学)先生による奄美の歴史と社会教育の現状についてお話がありました。TOAFAEC研究会で奄美を取り上げたのは今回が初めてだそうです。私自身も沖縄の本島にしか行ったことがなく、奄美という名前もあまり聞いたことのない地域でしたので、とても興味深く、楽しみにしながら参加しました。
今回の農中さんのお話では、これまでの社会教育研究の中では、奄美が主に「沖縄の一部」として取り上げられ、奄美特有の文化や歴史が浮き彫りにされてこなかったことが指摘されました。それは、奄美と沖縄の関係、特に琉球の歴史の中で形成されてきた関係性から起因するもので、そのような固定化された奄美に対するイメージから脱皮しながら奄美の社会教育を捉えることが今回のご報告の目的だったと思います。
奄美群島に大学がないことから、奄美の若者たちは高校卒業後の進路として奄美を離れる傾向が強く、社会教育行政に関しては学校が社会教育を主導するような印象もあるようです。それから「子どもの学校外教育」が社会教育の実践と重なる部分が多く、大人を対象とした成人学習プログラムは弱いという課題も出ました。自治体の数は12市町村で少なくないため、高校進学以降の地域や若者の活動における活性化や、まだ見えてない奄美の社会教育の実践も多く残されているため、その発掘が今後の課題としてあげられました。
趣味教養講座だけではなく、奄美のまちづくりや若者のニーズにマッチングする社会教育の活動が求められる中で、農中さんが参加されている高校での「探求の時間」の事例も紹介されました。そのような若者を対象とした新しい地域学のような学びが、奄美というアイデンティティーをより明確にする一つの方法になりえるか、とても興味深く、今後も奄美のことをより知りたいと思うようになりました。
終了後はいつものイーストビレッジで乾杯。特に、今月の定例研究会には、息子さんの卒業式に出席のため来日された呉遵民・黄欣ご夫妻(上海・華東師範大学)も参加されましたので、さらに明るくワイワイした雰囲気となりました。文人先生も思わぬ遠方からの再会に嬉しそうな笑顔で、いつも温かい雰囲気に私も癒やされています。4月から新生活になりますが、これからも対面での出会いを大事にしながら参加したいと思っております。


沖縄の地図をすらすらと描かれる文人先生 今まで何十回描かれたことでしょう。
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★2月定例(第322回)定例研究会ー年報30号第1回編集委員会ーご案内
『TOAFAEC通信』第106号(2025.2.8)
……李 正連(編集長、東京大学) February 2, 2025 11:22 PM
今年は昭和100年と終戦80年(韓国や台湾では光復80周年)の年であり、日韓国
交正常化60周年となる年でもあります。そして、何と言ってもTOAFAEC年報が30
号を迎える記念すべき年です。小さな研究会で30年も年報を出し続けることができた
のは、小林先生はじめ研究会メンバーの熱意と努力、そして本研究会を応援してくだ
さる数多くの方々のおかげだと思います。この記念すべき30号をどのようにつくって
いくのか、第1回編集委員会で議論していただきたく思います。
昨年12月20〜22日には中国の杭州で東アジア生涯学習研究フォーラムが開催され
ましたので、その振り返りとまとめを年報にどのように盛り込むのかについても検討
できれば幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。
編集委員会の詳細は以下のとおりです。
記
◯日時:2025年2月28日(金)18:30〜21:00
◯会場:杉並区高井戸地域区民センター 第◯集会室(オンライン同時開催)
*オンライン参加ご希望の方は、前日・16日(土)夜までに山口(事務局長)に
ご連絡ください。別途Zoom情報をお送りいたします。→ IZK07252@nifty.com
終了後は、いつものイーストビレッジで懇親会の予定です。
報告と自由投稿呼びかけ 
年報30号・編集委員会(第1回)報告
〇日時:2025年3月2日(金)18:30~20:30
〇場所:杉並区高井戸文化センター第3集会室
〇参加者:小林文人、山口真理子、小田切督剛、上田孝典、江頭晃子、森田はるみ、
渡辺達雄、呉世蓮、金亨善、包聯群、祁曉航、李正連(敬称略、以下同)
〇内容:
年報30号の第1回編集委員会が行われました。対面とオンライン同時開催もすっかり
定着していて、国内は金沢、大分、北海道から、海外はマレーシアからもご参加いた
だきました。どうもありがとうございました!
例年より1ヶ月ほど遅れたスタートとなりましたが、議論はスムーズに進み、構成
案がほぼ固まってきました。今年は30号でもあって特に記念すべき年報ですが、特集
は「東アジアの教育改革や社会教育・生涯学習30年を振り返る」内容にすることにな
りました。巻頭論文を含めて計7本の論文(それぞれ10,000~15,000字)で構成する予
定で、現在執筆候補の皆さん(うち、3名は承諾済み)に依頼を行なっているところで
す。特集の構成案は以下のとおりです。
・巻頭論文(上田孝典)
・韓国の教育改革と平生学習30年(肥後耕生)
・台湾の教育改革と終身学習30年(山口香苗)
・自治体レベルの改革や取り組みの歩み
- 松本(矢久保学)
- 岡山(内田光俊)
- 川崎(小田切督剛)
・社会教育士の動き(内田和浩)
昨年12月に中国の杭州で開催されました「東アジア生涯学習研究フォーラム」の実
施報告は、例年とは違って、日本からの参加者に分担して書いていただくことになり
ました(それぞれ5,000~8000字程度)。石井山先生、取りまとめをどうぞよろしくお
願い致します。
例年通り各国・地域の「この1年」をはじめ、やんばる対談(第15回)、自由投稿
論文、東アジアのひろば、図書紹介・書評も掲載予定です。なお、年報第30号の発行
を記念し、日本社会教育学会会長及び維持会員の皆様からもお祝いと応援のメッセー
ジをいただきたいという話となり、これから依頼を行う予定です。
最後に、年報30号の自由投稿希望申込期限及び次回の編集委員会についてのスケ
ジュールは次の通りです。
・自由投稿応募・概要締切:4月18日(金)
・原稿締切:6月30日(月)厳守
・第2回編集委員会:4月25日(金)18:15〜19:00(対面・オンライン同時開催)

会場参加の皆さん。森田さんははるばる北海道から。パソコン
パソコン画面には、遅れて参加の包さん、祁さん 撮影:山口

オンライン参加の皆さん。半袖の上田さんはマレーシアから。
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《自由投稿呼びかけ》
自由投稿は、東アジア(沖縄を含む)の社会教育・成人教育、生涯学習・社区教育
等に関する研究や調査、情報交流をテーマとするものとし、論文40~50枚(A4用
紙:10~14頁)、資料紹介20~30枚(A4: 5~8頁)、エッセイ・フィールドノートも可。
原稿の最終締切は6月30日(月)(厳守)です。
投稿ご希望の方は、まず概要(日本語800字)を年4月18日(金)(厳守)までに、
李正連宛(jylee@p.u-tokyo.ac.jp) にお送りください。
編集委員会で協議したのち、採否の結果についてお知らせします。
「投稿要領」は以下のとおりです。
投稿要領(自由投稿)
(1)本誌の編集方針に賛同するものは誰でも投稿することができる
(2)論文の執筆字数は、1万字~2万字程度、情報・資料の紹介等は1万字以下でも可
(3)締切りは毎年6月末(厳守)とし、テキストファイルで提出する
(4)題目の英文訳と執筆者・訳者名のローマ字綴りを付記する
(5)掲載料は求めないが、原稿料は払わない
(6)掲載原稿の採否は編集委員会が決定する
(7)投稿希望者は期日までに、執筆予定題目、概要(800字前後)、希望字数を添えて、
編集委員会に申し込む
★1月定例(第321回)研究会ご案内 『TOAFAEC通信』第103号(2025.1.7)
―「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)報告会
……山口真理子(事務局)
2024年度も「東アジア生涯学習研究フォーラム」が、昨年12月21・22日に中国
杭州市で「中日韓生涯教育シンポジウム」として開催されました。中国、日本、韓
国、 台湾から研究者が集い、報告、討議がされました。
日本からは第1セッション「生涯教育研究の新たな進展」に石井山竜平さん『日
本の生涯学習政策のこれまでとこれから』、第2セッション「生涯教育施設の変化と
直面する課題」に内田光俊さん『ESDを柱とした岡山市の公民館活動の到達と課
題』、第3セッション「生涯教育従事者の発展状況と動向」に上田孝典さん『日本
の社会教育主事制度改革~汎用性と専門性をめぐって~』、第4セッション「会議
のまとめ」に末本誠さんが発表者として登壇、第2セッションでは新保敦子さんが
司会をされました(『TOAFAEC通信』第102号参照)。
1月の定例研究会では、実際にフォーラムに参加された皆様から報告や感想、各地
の新しい動きや視点、課題などをお話いただきます。
オンライン併用しますので、遠方の方を含め、多くのご参加をお待ちしています。
記
◆日時:2025年1月31日(金)18:30~20:50頃(オンライン併用)
内容:「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)報告
発表・話題提供:石井山竜平(東北大学)、上野景三(西九州大学)、山口真理子
(TOAFAEC)、参加者の皆さん
場所:東京都杉並区高井戸地域区民センター・第3集会室
(〒168-0072杉並区高井戸東3-7-5)京王井の頭線「高井戸」駅下車、徒歩3分)
※)オンライン希望の場合は前日・30日(木)までに山口へご連絡ください。
修了後、イーストビレッジで懇親会 https://www.hotpepper.jp/strJ000962873/
連絡先:山口 IZK07252@nifty.com 090-1548-9595
1月定例(第321回)研究会ご案内(再) 『TOAFAEC通信』第105号(2025.1.29)
―「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)報告会
……石井山竜平(東北大学) 2025.1.29 20:20
明後日は定例研究会です。
昨年12月21・22日に中国杭州市で開催された「中日韓生涯教育シンポジウム」の
報告会です。『TOAFAEC通信』第102号に、参加者が分担して記録を執筆をしており
ますが、当日はそのメンバーができる限り集い、補足説明や感想、各地の新しい動き
や視点、課題などをお話いただきます。
また、本フォーラムでは、この間の研究協議の蓄積を踏まえて、国を越えて共同で
本を発刊しようということでまとまりました。その内容をどうするかをめぐっても協
議ができればと思います。
オンライン併用しますので、遠方の方を含め、多くのご参加をお待ちしています。
1月定例(第321回)TOAFAEC研究会記録 『TOAFAEC通信』第106号(2025.2.8)
……孫 冬梅(東北大学大学院) 2025.2.4
日時: 2025年1月31日(金)18:30~20:50
会場: 杉並区高円寺地域区民センター・第3集会室(対面)およびオンライン併用
参加者::対面: 小林文人、上野景三、江頭晃子、山口真理子
オンライン:(五十音順) 石井山竜平、内田光俊、祁曉航、新保敦子、孫冬梅、
齋藤真哉、瀬川理恵、中村津希子、包聯群、、、
議事概要
2025年1月定例会(第321回)TOAFAEC研究会が開催され、生涯学習に関する各
種フォーラムの報告と活発な議論が行われました。
1. 杭州フォーラム報告
(1)基調講演報告(祁曉航氏)
「国際社会における生涯学習の発展動向」と題し、ユネスコでの政策展開やSDGs
(持続可能な開発目標)に関連する生涯学習の重要性について報告がありました。特
に、伝統的な教育モデルから自己主導型学習への移行、さらにAI技術と共存する新し
い学習パラダイムへの転換の必要性が強調されました。また、学習者の主体性を支援
するために不可欠なメタ認知的スキルの重要性にも言及されました。
(2)各国の生涯学習政策報告(上野景三氏)
日中韓台4か国の生涯学習政策に関する報告が行われました。
日本: 過去30年間の政策の変遷、特に臨教審以降の展開とその社会的影響について
分析。
韓国: 「学習管理装置」という新概念を紹介し、学習環境の変化に伴う自己管理能
力の重要性を強調。
中国・台湾: 学習都市の形成、高齢者教育の充実、地域社会との連携強化に関する
取り組みが報告されました。
(3)生涯教育推進体制と実践(新保敦子氏)
各国の生涯教育推進体制および実践事例についての発表がありました。
韓国: 生涯教育法改正の動向
日本: 公民館活動の現状と課題
台湾: 地域教育施設の発展
中国: 社会教育施設の実態と課題
特に、少子高齢化への対応、都市と農村間の教育資源の不均衡、地域社会における
学習機会の格差が主要な課題として指摘されました。
(4)生涯教育従事者の育成と課題(内田光俊氏)
生涯教育従事者の育成と課題について、中国、日本、韓国の事例が報告されまし
た。
中国: 専門能力ガイドラインの策定と職員の専門性向上への取り組みが紹介され
ました。
日本: 社会教育士制度の現状と課題、キャリア形成および専門職としての認知度
向上が課題として指摘されました。
韓国: 生涯教育士の育成体制および配置状況、体系的な研修プログラムと資格制
度の強化が進められていることが共有されました。
(5)施設見学および全体討議の内容(孫冬梅)
施設見学: 地域社会に根ざした学習施設の運営状況、若年層および高齢者向けの
学習プログラム事例が紹介されました。
全体討議: 各国の生涯学習に対する熱意、制度の違い、日本の国際的な動向への
積極的な参加の重要性について意見交換が行われました。また、地域社
会と連携した生涯学習の推進に向けた課題と展望について活発な議論が
展開されました。
(6)杭州フォーラム初日夜の会議報告(石井山竜平氏)
フォーラム初日夜に開催された次年度以降の計画に関する会議内容について報告
されました。フォーラム開催に尽力した関係者への謝意、特に汪国新氏の支援
(通訳ブースや留学生旅費等)への深い感謝が表明されました。
次年度フォーラム: 韓国で11月頃に開催予定、テーマはホスト国である韓国が設
定。
共同研究および出版計画: 来年度末を目標に各国言語での共同研究成果の出版を
決定。次年度フォーラムでは論考の検討を主要議題としました。
出版計画の推進: ヤン、チェ、韓民、石井山、李、上田の各氏で構成される検討
チームが年始にオンライン会議を開催し、章立てを協議する予定です。
また、翌朝のヤン氏との意見交換では、本プロジェクトを石井山科研の一環とし
て位置付ける提案があり、本書の枠組み案を基にフォーラムのテーマも決定する方
針が確認されました。
2 総括的な議論
小林文人氏よりフォーラムの目標は、各国における生涯学習の実態を把握すること
にあり、現場での具体的課題を政策に反映するためには、実態に基づいた継続的な分
析と評価が不可欠であることを強調しました。この取り組みにより、生涯学習の質向
上と地域社会への貢献がさらに促進されることが期待されます。
今回の定例会は、生涯学習に関する国際的な動向や課題、各国の取り組みの違い
ついて理解を深める貴重な機会となりました。今後の生涯学習の発展に向けた具体
的な課題と方策が明確化され、各国間の協働による新たな展開が期待されます。